ABOUT代表者あいさつ

代表者あいさつ

株式会社マルク 代表取締役 北野順哉

「働く」ということを通じて自立をサポートする会社

マルクグループは2006年、愛媛県指定第1号の就労継続支援A型事業所「まるく」としてスタートしました。我々は自分たちの役割を、「障がいのある人たちの社会的な自立を『働く』ということを通じて支援する会社」と位置づけ、それからおかげさまで10年間、愛媛県内だけで50名を超えるA型からの一般就労を実現し、また、現在も120名弱の障がいのある社員がグループの事業所で働いてくれるまでに成長することができました。

当社の経営理念には「強さと優しさが循環する社会の実現をもって解散する」というフレーズがあります。これは、『強さ』=障がいのある方たちが社会に自立することで経済活力を生み、社会保障の担い手の一員となり、『優しさ』=その保障が本当に支えの必要な人たちに巡っていく社会を実現する、という意味を込めています。そのような社会、その一つが、障がいのある方たちが当たり前のように一般企業へと就労し、自立ができる社会であり、さらには就労支援に限らず、目指している社会に向けてあらゆる課題が解決すれば、我々という存在は必要がなくなる日がくるかもしれません。つまり、逆説的かもしれませんが我々は、いつか我々自身を必要としない社会を創るために、今この瞬間に全力を注いでいる、といっても過言ではありません。

送り出すA型の意義

マルクグループのA型事業所は、すべて「送り出すA型」というコンセプトで運営されています。実際にA型事業所では全国トップクラスの一般就労実績があり、これは我々の誇りでもあります。所属する障がいのある社員にはA型をあくまでステップの場として、そこから一般企業への就労を目指す働き方を目指してほしいと思っています。ただし、それはもちろん押し付けではなく、各社員の希望によって各事業所で長く戦力となり、働き続けるという選択肢もあります。人によっては長く働く中で、いつか一般就労にチャレンジしたいという目標が生まれるかもしれません。その「選択肢の存在」こそが、A型事業所としての存在意義ではないかとも思うのです。そして、誰かが一般就労によってグループを卒業すれば、また次の自立を目指す人が入社する。その積み重ねによっていつしか地域の障がい者雇用や自立が増えていく。そんな循環するサイクルも「送り出すA型」によって実現されると考えています。

パートナーシップは日本社会の課題解決にもつながる

2016年から開始した、マルクグループが10年間培ってきた就労継続支援A型事業所の運営ノウハウ、そして「送り出すA型」のプログラムを他社に提供するパートナーシップ事業。これは「送り出すA型」の理念に共感してくださる方々と、より多くの地域で、より多くの障がい者就労・雇用を実現したいという願いから始まったものです。また、障がい者就労支援の経験のないパートナー事業者様が、できるだけ余分な苦労や負担をせずスムーズなA型事業所の立ち上げや運営ができるようになり、結果的に運営レベルの高い事業所が生まれていくという地域社会への利点もあります。そして、さらにパートナーシップ事業の意義は、単なるA型事業所運営支援にとどまりません。これから日本社会において労働人口の減少が深刻化していく中で、「送り出すA型」が障がい者を戦力として活用し、一般就労を推し進めることによって、障がい者の就労問題、労働力不足問題、さらには社会保障の適正化という社会的な課題の解決にも繋がっていくのです。

次の世代を育てること

さらにマルクグループは新しい挑戦を続けます。我々がA型事業所を運営してく中でずっと感じていた課題。それは、「障がいのある方たちが、もっと早い段階で社会に出るための準備ができていれば、よりその人たちの可能性や選択肢が増えるのではないか?」ということです。多くの障がいのある子供たちの未来を、就労支援を通じて培った経験をもって広げることはできないのか?また、子供の将来に不安を持つ親御さんたちが安心できるような療育は提供できないだろうか?それを形にしたのが、障がいのある子供たちの就労や自立の準備に特化した放課後等デイサービス「マルクスコラ」です。働くにあたって重要なコミュニケーションなどの社会性スキル、さらには本人の適正や進路に合わせた技能スキルを身に付けて卒業後の就労に備える。しっかりと働く・自立するための準備をすることで、本人の可能性が広がることはもちろん、子供の将来に不安を持つ親御さん、就労先の企業や事業所、そして地域社会。すべてに意義のある存在になれるのではないかと思っています。マルクグループの新しい挑戦、それは「次の世代を育成すること」です。

すべて経営理念の実現のため

我々が「送り出すA型」として全国でもトップクラスの一般就労実績を誇るのも、パートナーシップ事業においてこの仕組みを伝えていこうとしていることも、マルクスコラで次の世代を育成しようとすることも、すべては上述した経営理念「強さと優しさが循環する社会の実現」のために存在しているのです。そして、そのためには、何よりもまず障がいのある方たちの社会的な自立が不可欠です。では、「自立」とは何なのでしょうか?私は、全ての自立は夢や目標を持つことから始まり、自分自身の人生に誇りを持つことで達成されると考えています。それは自己承認と言い換えても良いかもしれません。そのためには働くということが必要なのです。なぜなら、「自分が誰かの役に立つ存在である」という実感が得られるための大きな要因の一つが、働くということだからなのです。「マルクグループで働くことを通じて、居場所ができた。仲間ができた。やるべきことができた。」これは、当社の社員の言葉です。この社員は、働くということを通じて自分自身の人生を承認できたのだと思います。障がいの有無を問わず、一人ひとりが社会の中で当たり前のように働き、誇りをもって生きることができる社会。それが循環する社会。我々は、ただ障がい者の就労支援事業をしているのではなく、障がい者就労支援という事業を通じてそのような「社会」を創っているのです。

マルクグループは理念に共感し、社是でもあるチームプレイをもって、汗も歓びも共有できる仲間と、そのような社会となることを願い、そのような社会を創ることを目指しています。「強さと優しさが循環する社会の実現」に向けて、これからも我々は歩み続けていきます。

株式会社マルク 代表取締役北野順哉